渋沢の言動をどうとらえるか

この著書の中で

渋沢栄一の経世済民思想

渋沢栄一の経世済民思想


「ここで重要なことは渋沢が何を行ない何を
言ったかではなく、
渋沢の言動はどのようにとらえるべきかと
いったことである。」(p.3)


私自身が論文を書くときにも、心掛けたい
スタンス☆


どのようにとらえるべきか、ということで、
他の文献でも、様々な捉え方があるし、
歴史の中でどのような意義があったのか
という見方も、人によって違うと思う。



同著で、P.F.ドラッカーが引用されており



「率直にいって私は、経営の「社会的責任」
について歴史的人物の中で、かの偉大な明治を
築いた偉大な人物の一人である渋沢栄一
右にでるものを知らない。
彼は世界のだれよりも早く、経営の本質は
「責任」にほかならないということを
見抜いていたのである」(p.2)


まさに、P.F.ドラッカーからも高い評価を得た
歴史上の人物だったのだということが分かる。



私が、渋沢栄一を読み始めた頃
数多くの企業を立ち上げ、社会貢献事業に
かかわり、その点はすごいと思ったものの、
少し、縁遠い感じがした。



しかし、先に紹介をした著書




雄気堂々(上) (新潮文庫)

雄気堂々(上) (新潮文庫)

雄気堂々 (下) (新潮文庫)

雄気堂々 (下) (新潮文庫)



を読んでいると、あるいは、他の著書でもそうだが
総じて、波乱万丈な人生を生きていることが分かり
親近感が湧いた。



もちろん、偉大な人物であるので、私のような凡人
からすれば、素晴らしい人物、雲の上の人、と
いったところである。
しかしながら、その志、学んでみようという意気込み
が湧いたのは、親近感をもってからであった。